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協会情報

公益財団法人 埼玉県生態系保護協会に関する情報をご覧いただけます。

ごあいさつ

特別天然記念物「野田のシラサギ」が農薬と開発によって大量死したのは、私が動物病院を開業してまもなくのことでした。農薬がまかれた翌日にはシラサギばかりか、ツバメやムクドリ、タカまでが保護されて病院にやってきました。数十羽の野鳥を連日必死で治療を続けましたが、元気になるもの、死んでゆくもの、悲喜こもごもでした。200年続いた「野田のシラサギ」はわずか5年で絶滅、日本で初めて特別天然記念物の指定が解除されてしまいました。

多くの野生の生きものの死を見届け、そのむなしさのなか「なぜ死ななければならないのだろう」とふと考えてみると、農薬に苦しみ、電線にぶつかり、川は汚れ、森はなくなるという、すべて人の仕業が原因でした。傷ついたいきものの治療というだけでは、野生の鳥や獣は守ることができないばかりか、やがて人間にも重大な問題が起こることがわかりました。

このようなことが埼玉県生態系保護協会の設立のきっかけとなりました。現在では、県内外の多くの方々の協力を得てできた当協会を通して、会員の皆様とともに自然と共存する新しい埼玉県をつくっていきたいと思います。

公益財団法人 埼玉県生態系保護協会
会長 池谷 奉文