■生物多様性試験エリア

B地区内の主要な自然環境である『湿地』『草地』『林地』 の生物多様性を改善するため、それぞれの適地に試験区を設け、環境の整備と管理を行いながら動植物のモニタリング を実施しています。

V.二次林再生エリア

B地区の南側は、湿地に面してコナラを主とした雑木林が広がっています。この林地は、かつて薪炭林として人の手が入った二次林でしたが、近年は遷移が進み生物多様性と水源涵養の2つの点から、望ましい管理のあり方が検討されています。

●2009年5月10日
ボリューム感のある二次林の広がり

●2009年5月10日
湿地の南側に連なる斜面林
 
B地区の樹林地では、自然環境調査室が試験区を設けて、皆伐や間伐の条件の違いに応じた二次林の育成効果等が調査されています。
●2010年5月13日
二次林皆伐区の開けた景観
 
●2010年5月13日
二次林間伐区の林床
 

●2014年7月25日
二次林皆伐区の4年後の状況

●2014年7月25日
二次林間伐区の4年後の状況
●2014年7月25日
継続的に取組まれている林床管理

●2011年9月29日
林床の落葉・落枝を集めた堆肥場

●2011年9月29日
堆肥の中でカブトムシが多数発生
●2011年9月29日
ニワウルシ(外来種)の伐採除去跡地
 
 
二次林(雑木林)の生物多様性を改善させるために、林床の下刈りや落葉掻き等の管理作業を実施することで、希少種を含む植物や昆虫等の増加が認められます。
●2012年5月11
西側除面林の林床管理状況
●2012年5月11
植林木や低木等を除去集績
 
●2007年1月15日 コナラの巣から出るオオタカの成鳥
B地区の二次林では、2006年にオオタカの繁殖が初めて確認されました。’08年まで3年連続して繁殖を試みましたが、いずれも営巣初期に繁殖失敗しオオタカ・ペアはB地区以外の狭山丘陵内へと巣を移動しました。